函館市/函館市地域史料アーカイブ

南茅部町史 上

第六編 漁業

第一章 郷土の漁業

第四節 鰮・鰊漁業

鰮(いわし)漁業

 臼尻村の鰮揚操網漁業の経営は歩合制で、水揚高から諸経費を差し引いたものを網主が五分、従業員が五分に折半する。ほかに魚油は網主の収入とされる。
 諸経費の内訳は、一か統税金三〇円、組合の漁業割一〇円、魚獲物の沖揚とモッコ担ぎなどの費用は一〇〇石当たり約一〇〇円を要した。
 九一といい、全収獲の百分の二(二%)等で公課費とされて差し引かれた。
 漁夫には歩合のほか、一〇〇石につき一〇円の手当を与えるならわしであった。
 網主は漁具とそれらの修繕費・木炭全部・漁業用薪の三分を負担し、漁夫は期間中の食費全部と燃料のうち、漁業用薪の七分を負担する。
 
  臼尻村旋網漁場経費の実態(昭和九年「管内水産業概要」に拠る)
食 費               六三三円
  米   九円八〇銭 五五俵   五三九円
  味噌  六円     五樽    三〇円
 醤油  二斗五升入九円一樽      九円
  塩 五〇斤入 二円五〇銭 二俵   五円
  雑                五〇円
漁業用燃料             三一四円
  木炭  一円八〇銭一三〇俵   二三四円
  薪   八円    一〇敷    八〇円
雑  費  網卸・通信・祝儀その他 五〇〇円
枠 曳 料             三〇〇円
土地借入費             三〇〇円
借入金利子            約一三五円
干莚・その他            三三八円
漁網漁船ほか補足修繕費
  網修繕費             二、〇〇〇円
  ロップ類   一九円 五丸       九五円
  染料カッチ  一〇貫入二〇円五〇銭二函 四一円
  染料エッキス 一〇貫入二〇円五〇銭八袋一六四円
石炭  一屯                二〇円
漁船補修 毎年一隻位船具とも補充     五〇〇円
竃修繕  一五円 一〇枚         一五〇円
釜    一九円  二枚          三八円
製造用具修繕                五〇円
釜    五円  二〇枚         一〇〇円
枠 網  一三〇円二枚          二六〇円
粕製造費 漁獲高二、〇〇〇石として
                三、五三〇円二〇銭
然料石炭 二〇円一〇〇石に一屯半として三〇屯
                     六〇〇円
電灯料                   五〇円
カーバイト二円七〇銭三〇缶      八一円
釜焚賃   一二銭六、六六〇玉七九九円二〇銭
粕干賃             二、〇〇〇円
荷造費  一〇〇石に対し
莚    一八銭二一〇枚    三七円八〇銭
繩(中間繩)五円五〇銭五荷   二七円五〇銭
粕・缶代 口付料とも一円三〇銭一三〇函分
               一七五円五〇銭
検査料  一〇〇石に対し       一二円二五銭
粕    五銭一六七俵         八円三五銭
魚油   三銭一三〇函         三円九〇銭
運賃   一〇〇石に対し
粕    五〇銭一六七俵       八三円五〇銭
魚油   三〇銭一三〇缶          三九円