函館市/函館市地域史料アーカイブ

南茅部町史 上

第六編 漁業

第一章 郷土の漁業

第一節 昆布漁業

大正・昭和初期の昆布採取

 昭和九年八月一八日、大阪市昆布新聞社主催の産地視察団一行(新聞社長勝見長三郎ら)一五名が来村した。
 函館日日新聞に「茅部郡方面産出の元揃昆布は、主としてその販路を関西方面に確固たる地盤を有し、その価格百石一万数千円を越へ、本道水産製品中の首位を占め地方特産品として全道に誇り得る製品にして、殊に同郡尾札部産のものは(略)宮中の御用を拝するの光栄を有するものなる」と、その視察団の現地来村の目的を記している。このとき道庁大阪物産斡旋所松永徳次郎が付添い、茅部郡山越郡水産会加藤主事が案内して尾札部村・臼尻村・鹿部村の昆布産地を視察した。各村漁業組合は村役場とともに視察団を迎えて製品に関する懇談会を開催した。昆布の販路、用途からみた製品に対する希望意見はすこぶる有意義だったと記している。