函館市/函館市地域史料アーカイブ

南茅部町史 上

第六編 漁業

第一章 郷土の漁業

第一節 昆布漁業

幕末の昆布の景況

 松前方言考に、昆布の産地とその名称が記されている。
嘉永年間には、小安村から臼尻村までに産出する昆布を「濱の内」と呼ぶことを記している。
 
  ハマノウチモトゾロヘ  小安場所から臼尻辺迄の昆布を云ふ。又羽揃と称し、元を揃へ先は其儘で、長さ五六尺に達す。
  ミトコロユヒ   昆布を三箇所結ぶ。
  シカベモト    鹿部場所の産。
  カヤベモト    茅部場所の産。
  ヲリコンブ    昆布を一尺七八寸より二尺位に元を揃へ、鼻先の方を折り畳む故に名付ける。多く尻沢辺より小安迄の間に産し、悉く外国五市の品として長崎に積送る為、一把でも他に売買することが出来なかった。
  シホホシ     細葉の昆布で目方四五貫程束ねたもの。
  ネタナイキリ   前同様で根田内村の産、細葉を三尺余に切る。
  ミツイシ、トカチ 前同様、産地の名を称す。
  ダコンブ     下品の昆布を二尺余に切り、小束を四つ合せ三ヶ所を結ぶ。
           上磯下磯の別あり。外国向。