函館市/函館市地域史料アーカイブ

南茅部町史 上

第五編 行政

第一章 村政のはじめ

第三節 戸長役場

戸長役場設置

 明治一六年一一月三日、天長節の日を祝して、熊村、臼尻村、尾札部村三か村の重立(おもだち)五〇余名が、川汲の〓竹越旅館に来集して有志懇親会を開催した。
 三か村の有志が一堂に会し、懇親、交流をはかることによって村会の基礎を確立したいと念願しての集まりであった。その気概は大いに盛んなものであったと函館新聞は報じている。同じ海に出て漁業をする村々が、同じ海岸の道で結ばれ、生活も言語も共同する人々にとって互いの協力が必要だったのである。
 懇親会は会長に臼尻村戸長篠田順を、副会長に川汲の医師前野三甫を選任、会則の編纂に臼尻村赤石歓三郎ほか五名を選出した。
 末松・土屋両氏の演説があって大盛会のうちに、今後、春秋二度の開催を約して散会したという。