函館市/函館市地域史料アーカイブ

南茅部町史 上

第二編 先史

第一章 先史時代

第一節 はじめに

 南茅部町には、現在八五ヵ所の埋蔵文化財包蔵地が存在する。
 包蔵地のほとんどは、低位海岸段丘と呼ばれる標高一〇~四〇メートル級の段丘上にあり、その位置する時代も、先土器文化からアイヌ文化と多岐にわたるものである。
 一般的に包蔵地は遺跡と呼ばれ、これら遺跡の多くは、河川に挟まれた海岸に面した段丘上に点在しているが、河川流域に沿って存在するものもあり、河川流域に森林地帯をもつ南茅部町においては遺跡の発見が困難であり、充分にその分布を知ることはできない。
 各時代を通じての遺跡の分布のあり方も一様ではなく、密度、立地に偏りが認められるものである。
 現在までに発掘調査された主な遺跡としては、八木遺跡、大船遺跡、臼尻小学校遺跡、精進川遺跡、美呂遺跡、ハマナス野遺跡、臼尻B遺跡、豊崎二〇二遺跡などが挙げられる。