函館市/函館市地域史料アーカイブ

南茅部町史 上

第一編 郷土の自然

第三章 生物

第三節 動物―鳥類・昆虫―

むすび

 南茅部町は豊かな自然に恵まれ美しい自然がよく保たれ、鳥類や昆虫は自然環境に適した種が生息している。
 鳥類は天然記念物のオジロワシ、オオワシの休息・採餌場となっている。また、山林には同じく天然記念物のクマゲラが生息している。南茅部町の鳥であるオオルリも各所にみられ、雄のきれいな姿とさえずりがきこえている。オオルリとともに美声のウグイス、これらの小鳥に託卵するホトトギス科のツツドリや北海道では数少ないジュウイチも夏鳥として渡来している。
 広葉樹にはアオバトが群でみられ、夏には海岸に海水を飲みに来る。低木や林縁にはホオジロが多くみられ、林にはワシタカ科のノスリやオオタカがみられ、稀にクマタカが観察されている。河川の渓流は汚染がなくカワガラスやカワセミが生息している。
 北海道でごく稀な鳥のササゴイが保護されている。
 海岸線は外洋に面しているために沿岸性の鳥と外洋性の鳥がみられており、陸鳥とともに渡りの重要なコースとなっている。
 昆虫は山間の渓流にすむ生きた化石と言われるムカシトンボが生息している。このトンボは現在ヒマラヤ山麓に生息するヒマラヤムカシトンボと二種類より発見されておらず、日本を代表する種類であり、又、ウラジロシジミは北海道では南茅部町と木古内町だけに発見されている。
 南茅部町の豊かな自然がいつまでも続くことを念願したい。