函館市/函館市地域史料アーカイブ

南茅部町史 上

第一編 郷土の自然

第二章 地勢

第一節 地形

 河岸段丘は、南茅部町においてはいくつかの河川沿いにきわめて局部的に見い出されるにすぎない。すなわち、大船川下流右岸には六〇―五〇メートルと六〇―三〇メートルの二段の河岸段丘があり、左岸には見い出されない。
 磯谷川の下流右岸には、六〇―四〇メートルの河岸段丘があり、左岸には見い出されない。
 川汲川下流右岸には四〇―二〇メートルの河岸段丘があり、薄く砂礫層をのせている。しかし、八木川下流においては左岸に河岸段丘の発達がよく、右岸には見い出されない。このように①河岸段丘が川汲川以西においては右岸によく発達し、八木川では左岸に発達がよいこと、②海岸段丘高度は前述したように全体的に北高南低の傾向があり、さらに川汲尾札部、見日付近の海岸段丘地形をみると、尾札部から見日方面に高度を減じている。築上川と尾札部川にはさまれた段丘面高度は、西に高く東に低い傾向を示している。このような事実から、川汲尾札部間を中心に、これを離れるにしたがって高度を減ずる傾向があるといえる。