函館市/函館市地域史料アーカイブ

戸井町史

第十五章 下北半島の景勝地と伝説

第二節 名勝と文化財

 脇野沢村九艘(くそうどまり)附近の山に、野生の猿が棲息している。種類はニホンザルに属し、日本の野生猿としては北限のものとして天然記念物に指定され保護を加えられている。
 九艘小、中学校(併置校)の生徒なども協力して、餌付(えづけ)を試みて成功し、全国に宣伝(せんでん)されている。
 昔は下北の山地一帯に猿が棲息していたが、猟銃の普及によって濫獲(らんかく)されて激減し、その上深山の樹木までも伐採されて猿は安住の地を狭(せば)められ、今では下北半島の西海岸の九艘附近にのみ棲息するようになったのである。然し風間浦(下風(○)呂、易国間(○)、蛇浦(○)の三村を合併し、各村の一字づつをとって風間浦とした)下風呂の焼山にも野生の猿が棲息していると語っている人がある。
 脇野沢村以外の下北の深山で、温泉の湧いているあたりには若干のニホンザルが棲息していることが推定される。