函館市/函館市地域史料アーカイブ

恵山町史

第6編 教育

第4章 教育委員会

第5節 文化財

 恵山(名勝)
  所在地/柏野
  所有者/国
  指 定/昭和34年8月1日
 恵山(618メートル)は、二重式火山の巨大な石英輝石安山岩の溶岩円頂丘(ドーム)であり、爆発火口の硫気活動は活発に活動している。又、噴火の歴史・溶岩ドームの移動など特異な火山である。頂上からの海峡を望む景観は雄大で、全山を覆う高山植物群は標高に比し類を見ない。

恵山 1935年 田辺三重松画伯描く 原田温泉宿帳より

 
 道南金剛(名勝)
  所在地/日浦
  所有者/国
 豊浦から日浦に至る3キロに及ぶ海岸線は、安山岩の柱状節理の奇岩絶壁が連なる絶景として、古くは菅江真澄松浦武四郎もその著作に記している。その時代から、この海岸の一部を“賽の河原”と呼んだ。昭和4~5年この海岸に断続する隧道が掘られると、それを参道に賽の河原を訪れる人々が、道南金剛と呼んだ。

道南金剛

 
 恵山高山植物群(天然記念物)
  所在地/柏野
  所有者/国
 ピーク618メートルの低い山でありながら、温帯と亜寒帯の植物が113科・387属・663種の豊富な植物群、加えて、60余種を数える豊富な高山植物。本州では2,000メートル級、本道でも1,000メートルを越える高山でなければ見ることができない。他に類を見ない高山植物群である。

恵山高原植物群

 
 恵山断層(天然記念物)
  所在地/柏野117
  所有者/富士国際企業KK
 恵山火口原に見られる断層である。恵山噴火の際、東西斜面に溶岩流があふれだし、その後の火山活動で一部が陥没し壮大な溶岩断層面が生じた(未確認)。
 
 高田屋嘉兵衛記念碑(史跡)
  所在地/柏野
  所有者/国
 火口原の中央に建立の十一面観音像である。昭和12年修復時の碑文によれば『高田屋嘉兵衛択捉・幌泉ヘノ途次恵山水無ニ於イテ遭難難破シ箱館ニ帰リ文化六年(一八〇九)一月、碑ヲ建立シ海上ノ安全ヲ祈願セリ』とあり、数少ない高田屋嘉兵衛ゆかりの建造物である。

高田屋嘉兵衛記念碑

 
 賽の河原(名勝)
  所在地/柏野
  所有者/国
  指 定/昭和43年8月1日
 賽の河原とは中世より語り継がれる子供の霊場である。恵山火口原、独特の火山地形−奇岩・火山砂・噴炎・硫気ガス等は、この想像上の霊界を彷彿させるにふさわしい景観である。松浦武四郎蝦夷日誌にも記されているが歴史的にも参拝者が絶えなかった霊場である。

賽の河原

 
 日ノ浜遺跡(史跡)
  所在地/高岱
  所有者/町
 縄文前期・中期・晩期と継続した遺跡で、縄文時代を研究する上で貴重な遺跡である。しかも豊富な資料を埋蔵しており、東北地方の亀ヶ丘文化の影響を受け、比較研究の上でも貴重な標準遺跡として知られている。

日ノ浜遺跡(住居跡)