函館市/函館市地域史料アーカイブ

恵山町史

第5編 交通・通信

第1章 交通

第8節 昭和前期の交通状況

2、湯川・椴法華間の乗合自動車の運行


下海岸を走った下海岸自動車のバス
昭和の初期、運転手と車掌を中に


同上
乗客の記念写真か?

 
 下海岸線を路線とした「下海岸自動車株式会社」は根崎に営業所を設け、ここを発着地に10往復の乗合自動車(バス)を走らせた。
 当時の車種は「37年型V8」と「38年型V8」のフォード社(USA)製のもので、定員30名程度の箱型バスであった。暗緑色のボデーに白い帯を巡らし下海岸乗合自動車と社名を記していた。外国製の自動車であったため部品もすべて外国製品でなければならず、価格も高く付き、また取り扱い商社も函館市弁天町にあったセールフレー社、1社ということで部品の取り換えもなかなか大変であった。バス事業といえば当時は花形企業で、参入する事業主も少なくはなかったが、経営は相当困難を伴った。
 しかも、この時代、大陸では既に戦争に突入し戦禍は急速に広がってきていた。そして、経済統制の強化は自動車運輸業界への諸々の制限となって現れた。