函館市/函館市地域史料アーカイブ

恵山町史

第3編 行政

第2章 明治・大正時代の行政

第2節 3県と北海道庁の開設

5、亀田郡役所

 明治19年1月、北海道庁設立・函館県の廃止以降、同30年行政機構改正により支庁が設けられるまで、郷土のいわゆる道庁出先機関はどのようになっていたのか、その変遷について少し述べる。
 北海道庁設置後、札幌を本庁として函館・根室に支庁を置いたが3県時代の轍を踏まないためにと、12月28日には廃止されている。この函館支庁廃止に伴い「北海道長官函館出張所・理事官二木彦七」を設け、特に外国・外国人に関する事務を掌理しており、一般行政事務については、郡区長(郡区役所)が執っている。
 
・明治19年(1886年)これまでの郡区役所を継続、地方行政事務を執る。
  函館区(函館区役所、所在地−函館、区長−龍岡信熊)
  松前郡(松前郡役所、所在地−福山、郡長−山内久内)
  亀田・上磯郡(亀田上磯郡役所、所在地−亀田、郡長−広田千秋)
  茅部・山越郡(茅部山越郡役所、所在地−森、郡長−中村修)
・明治21年(1888年)3月、茅部・山越郡役所を亀田・上磯郡役所に合併し亀田外3郡役所と改称し郡長に茅部・山越郡長の中村修を転補、4月1日に郡役所を七飯村に開庁する。同22年2月、亀田外3郡長に森源三(札幌農学校長)を発令、同24年9月には木村広凱が郡長となる。
・明治30年(1897年)、この亀田外3郡役所が昇格し「亀田支庁」となる。
・明治32年、函館支庁が函館区役所(大正11年8月には函館市に)となることにともない亀田支庁は函館支庁と改称・同36年12月には松前支庁を廃止、松前郡を函館支庁の管轄とし、大正11年(1922年)8月渡島支庁と改称、その管轄も含め現在に引き継がれている。つまり渡島支庁の組織機構は、廃止となった亀田外3郡役所が母体になっていたわけである。
 
 このように、郷土の行政事務については、道庁の出先機関(郡役所)の名称や組織の管轄の変遷・統合等があったが、所在地が亀田・七飯町であったので特に不便はなかった。