函館市/函館市地域史料アーカイブ

恵山町史

第3編 行政

第2章 明治・大正時代の行政

第2節 3県と北海道庁の開設

4、北海道庁の設置

 名称    支庁所在地        管轄区域・郡(区)
函館支庁 渡島国函館区元町     函館(区)
亀田支庁  〃 亀田郡七飯村    亀田・上磯・茅部・山越
松前支庁  〃 松前郡福山河原町  松前
檜山支庁  〃 檜山郡江差中歌町  檜山・爾志・久遠・奥尻・太櫓・瀬棚
札幌支庁 石狩国札幌区大通西3丁目  札幌(区)・札幌・千歳・石狩・厚田・浜益
空知支庁  〃 空知郡岩見沢村   空知・夕張・雨竜・樺戸
上川支庁  〃 上川郡旭川村    上川(石狩国)
寿都支庁 後志国寿都郡寿都渡島町  寿都・島牧・歌棄・磯谷
岩内支庁  〃 岩内郡御鉾内町   岩内・古宇
小樽支庁  〃 小樽郡量徳町    小樽・高島・忍路・余市・古平・美国・積丹
増毛支庁 手塩国増毛郡永寿町    増毛・留萌・苫前・天塩・中川・上川(手塩国)
宗谷支庁 北見国宗谷郡稚内村    宗谷・枝幸・利尻・礼文
網走支庁  〃 網走郡北見町    網走・斜里・常呂・紋別
室蘭支庁 胆振国室蘭郡札幌通    室蘭・有珠・虻田・幌別・勇払・白老
浦河支庁 日高国浦河郡浦河村    浦河・沙流・新冠・静内・三石・様似・幌泉
釧路支庁 釧路国釧路郡真砂町    釧路・白糠・足寄・阿寒・川上・厚岸
河西支庁 十勝国河西郡下帯広村   河西・河東・上川・十勝・中川・広尾・当縁
根室支庁 根室根室郡常盤町    根室・花咲・野付・標津・目梨国後・色丹・得撫・新知占守
紗那支庁 千島紗那紗那村    紗那・振別・択捉・蘂取以上
                  択捉
 
 <根室紗那支庁の管轄区域・郡について>
 明治2年の国郡制定11カ国の1つ千島国(国後島・択捉島・色丹島)の国後(くなしり)郡(国後島)・択捉(えとろふ)郡・振別郡・紗那(しゃな)郡・蘂取(しべとろ)郡(以上択捉島)に、同9年樺太千島交換条約により日本国領有域(中千島・北千島)となって千島国に編入された得撫(うるっぷ)郡(ウルップ島他)・新知(しんしる)郡(シムシル・ラスッア島他)・占守(しむしゅ)郡(バラムシル・シュムッシュ島他)、さらに、同18年に根室国花咲郡から分離した色丹(しこたん)郡(色丹島)が、明治30年の支庁制施行で根室支庁・紗那支庁それぞれの管轄下となる。つまり、明治30年の支庁制では、北方4島(歯舞・色丹・国後択捉)を含む千島(ロシア名クリル)列島全島が北海道の行政管轄下になっていた。
 
支庁の変遷
 この19の支庁については、明治32年(1899)・36年(1903)・43年(1910)・大正3年(1914)・7年(1918)・11年(1922)の計6回の改定と、その他一部の郡町村の管轄変更を行い、支庁の行政区画は現在に引き継がれている。
 
①明治32年10月函館・札幌・小樽に区制を施いたため、函館区のみの函館支庁は廃止、亀田支庁を函館支庁と改称し、札幌・小樽両支庁から札幌・小樽区を除く。
②同36年12月松前支庁・紗那支庁を廃止し管轄区域を函館・根室支庁へ移す。
③同43年3月寿都・岩内・小樽の3支庁を廃止し、それぞれの管轄区域に虻田郡の東倶知安・真狩・狩太村を加え、新たに後志支庁を設ける。
④大正3年4月旭川区を上川支庁から除き、9月増毛支庁を留萌に転移留萌支庁と改称。
⑤同7年2月室蘭支庁から室蘭区を除く。
⑥同11年8月函館支庁を渡島支庁に、札幌支庁を石狩支庁に、室蘭支庁を胆振支庁に改称し、石狩・空知・上川・後志・胆振・日高・留萌・宗谷渡島・檜山・根室・釧路国(昭和32年4月、釧路支庁に改称)・十勝・網走の14支庁となった。なお、同年、札幌・函館・小樽・旭川・室蘭・釧路6区の区制が廃止され市政が施行された。
 なお、この支庁設置により、従来存在した11の国(松浦武四郎区割り命名の渡島国・石狩国など)の行政区画としての存在は失われ、以降、便宜的な地方名として扱われる。