函館市/函館市地域史料アーカイブ

函館市史 通説編2

第2巻 第4編 箱館から近代都市函館へ

第9章 産業基盤の整備と漁業基地の確立

第2節 諸工業の発展

1 函館船渠会社の成立

 30年の3月には、船渠をはじめとする工事の仕様書・予算書が逵邑技師により完成する。真砂町に所在の函館造船所の買収は渡辺熊四郎の同意が簡単には得られなかったが、7月には敷地は賃借、工場および諸器械は1月調べの財産簿の価額で買入れることに決定し、物件の授受および従業員の引継・雇入が実行された。36年に本社に移転するまでの期間は、分工場(本社の修船台竣工後は付属工場)と称されて、会社収入の大半を担っている。