函館市/函館市地域史料アーカイブ

函館市史 通説編2

第2巻 第4編 箱館から近代都市函館へ

第5章 近代港湾の生成と陸上交通の整備

第5節 函樽鉄道

3 着工から開通まで

 本社は東京だったが、32年12月に函館出張所が開設され、後に小樽にも出張所が設けられた。翌年11月社名が北海道鉄道株式会社と変更され、園田実徳が社長に就任した。資金調達のための株式の募集は、経済界の不振で思うようにならず、34年ついに政府に鉄道建設のための補助金を大蔵・逓信大臣に請願した。そして35年帝国議会の賛同を得て、補助金の交付が認められた。金額は1マイルにつき8000円の割合とされた。
 こうして34年6月、峠下トンネルと忍路トンネルの掘削に着手し、12月に函館区海岸町地先公水面の埋め立て工事にかかり、函館停車場敷地とした。35年6月以降の工事、開業年月については表5-16の通りである。
 
 表5-16 工事経過
工区
距離
起工年月
竣工年月
開業年月
第1工区 亀田~本郷
       函館~亀田
10.41.17
60.13
35年6月
37.1
35年11月
37.5
35年12月
37.7
第2工区 本郷~森
19.41.6
35.7
36.5
36.6
第3工区 森熱郛
56.43.20
35.9
36.8
36.11
第4工区 熱郛~倶知安
33.54.66
36.6
37.7
37.10
第5工区 倶知安~然別
19.17.26
35.6
37.3
37.10
第6工区 然別~蘭島
8.46.39
35.6
35.11
35.12
第7工区 蘭島~小樽中央
9.29.38
35.7
36.5
36.6
第8工区 小樽中央~小樽
1.4.47
38.1
38.8
38.8

 『北海道鉄道百年史』から作成
 距離の単位は、マイル.チェーン.リング