札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第5巻 通史5下

第十編 現代の札幌

第三章 総合的な街づくり

第二節 市街地の拡大と都市施設の整備

三 上水道と下水道の完備をめざして

 札幌の水道は、昭和四十七年(一九七二)以降も普及率一〇〇パーセントを目指した。水道の整備は、四十七~五十年の第四期拡張期、五十一~五十四年の第五期拡張期、五十五~五十八年の第六期拡張期、五十九~六十二年の第七期拡張期、六十三~平成三年の第一次施設整備事業、四~七年の第二次施設整備事業、八~十一年の第三次施設整備事業、十二年以降の第四次施設整備事業を実行する。
 昭和五十五年(一九八〇)での市街化区域への給水率一〇〇パーセントを目標として、四十七年から第四期、五十一年から第五期の拡張事業を実施した。その中で白川浄水場の給水能力を一日一二万立方メートルから三一万立方メートルに拡張、平岸配水池の容量を倍の六万立方メートルとし、白川、西野宮町浄水場を増強し、浄水・送水能力を一日三二万六〇〇立方メートルから四一万六二〇〇立方メートルとするなど給水・浄水能力を増強した。また幹線配水管と枝管配水管を大幅に延長した。豊平峡ダムの完工(昭47)に加え六十年以降の水源確保のために小樽内ダム(定山渓ダム)の建設に着手推進を課題とした(概要 昭48、52)。この結果、四十六年度末に給水人口七七万人余、普及率七六・四パーセントであったものが、五十四年度末には、給水人口一三〇万人余、普及率は九二パーセントに達した。

写真-5 白川浄水場

 五十五年水道の将来計画を策定した。目標年度である七十年における総人口一八五万人、給水区域内人口一八四万人、給水人口一八四万人、給水普及率一〇〇パーセント、一日最大配水量九七万立方メートルに対して、水源として豊平峡ダム定山渓ダムおよび既得の河川表流水を合わせて一日あたり一〇三万五二〇〇立方メートルを予定する。さらに七十一年度以降の水源確保のため当別ダム計画に参画し、その実現に努力し、将来にわたる万全の安定給水体制の確立を図った。それとともに漏水防止の強化、老朽施設の改良、広域的な展望にたった水道のあり方などの諸問題の調査研究を進めるというものであった(札幌市水道局 昭和56年度版 札幌市の水道事業)。
 五十五年から第六期拡張事業、五十九年から第七期拡張事業を二期実施することで、定山渓ダムの完成により長期安定給水をめざして水道諸施設の拡張整備をすすめた。白川第二、第三浄水場などの建設、清田配水池や定山渓配水池などの建設、ポンプ場などの高区配水施設の建設、配水管の敷設などに加え、震害対策、配水コントロール施設などの整備、効率的な配水システムの確立、老朽管の更生など質的向上のための事業を行った(概要 昭57、61)。
 六十三年(一九八八)からの第一次施設整備事業、平成四年からの第二次施設整備事業では、平成元年の定山渓ダム完成にあわせ、給水需要の増大に応じた諸施設の計画的な拡充・整備を行った。安全・安定供給機能の維持向上のために、ストック機能の向上、老朽施設の改修・更新、配水ブロック化の推進、災害時の応急給水施設の建設などを進めた。さらに大規模で複雑化する水道システムを適正に管理するための支援システムを確立することと新しい水道技術に対応する管理・運営体制の整備をすすめ、直結給水の拡大、訪問サービスの実施など利用者サービスの充実に努めた。さらに四年五月には北海道や小樽市などとともに石狩西部広域水道企業団を設立し、新たな水源として当別ダムの建設計画を推進することにした(概要 平1、5)。
 平成十七年(二〇〇五)を目標年次とする水道の長期計画は、総人口二〇〇万人として、安全な水を安定して供給できる水道システムの構築を目指し、ライフラインの確保をテーマに、将来水源の確保などを整備目標とする。
 平成八年(一九九六)から第三次施設整備事業、十二年から第四次施設整備事業を実施した。災害に強い水道を実現するために、災害対策施設の拡充、施設の耐震化などをすすめ、水道システム機能の維持・向上のために、水源の分散化、石狩西部広域水道企業団の事業推進、諸施設の機能向上・改良・更新、ブロック配水システムの推進などの一層の高度化を進めた。また市民サービスの充実に努めている(概要 平9、13)。
 十四年度末のおもな施設の現状は、次のようになっている。水源は、昭和四十七年完成の豊平峡ダムが、最大貯水量四七一〇万立方メートル、水道用として一日最大五二万八〇〇〇立方メートル取水可能、平成元年完成の定山渓ダムが、総貯水量八二三〇万立方メートル、水道用一日最大三七万五〇〇〇立方メートル、普及率は、九九・八パーセントとなっている。浄水場として五カ所あり、昭和四十六年七月通水開始の白川浄水場豊平峡ダム貯留水と定山渓ダム貯留水を水源とし、給水能力一日六五万立方メートル、十二年四月通水開始の藻岩浄水場は、豊平川表流水、一五万五〇〇〇立方メートル、四十六年四月通水開始の西野浄水場は、琴似発寒川表流水、一万五六〇〇立方メートル、三十二年通水開始の定山渓浄水場は、豊平川表流水と豊平峡ダム貯留水、九〇〇〇立方メートル、三十三年一月通水開始の宮町浄水場は、星置川表流水、五六〇〇立方メートルである。配水池は、平岸、清田、西部があり、白川浄水場から送水される。さらに配水管が五五三八・七キロメートルである。その他に送水流量の変化や配水池の水位などを二四時間監視をする配水センター、水質試験所、札幌市水道記念館がある(概要 平15、札幌市 札幌の水道 平成16年度 平16・4)。