札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第5巻 通史5上

第九編 大都市への成長

第九章 市民の文化と活動

第六節 文化行政・団体と文化財

一 文化行政・文化団体

 三十年代になると、年々増加する文化団体の横の連絡を図ろうとする動きが見られるようになる。「北海道における各文化団体相互の連絡協調を計り、北海道文化の発展を期する」ことを目的に、三十三年六月二十八日、北海道文化団体協議会(道文団協)が結成された。文学、美術、音楽、演劇、舞踊の各部門ごとの全道的組織を第一部、各地域の連合文化団体を第二部とする、二部構成の組織であった。後述する札幌文化団体協議会は第二部に分類される。事業内容は、次のとおりである(北海道文化団体名簿)。
一 道内文化団体相互の連絡協調
二 構成各文化団体の事業の推進援助
三 北海道文化集会、講演会、研究会などの開催
四 内外各文化団体との交流
五 会報、機関誌、文化年鑑などの企画発行
六 その他、目的達成のために必要な事業

 三十三年十一月からは会報の発行、四十三年には、将来『北海道文化年鑑』を発行するための足掛かりとして『北海道文化団体名簿』を発行した。『北海道文化団体名簿』は、道文団協加入の団体九四〇の名称と代表者名、所在地、団体の目的を掲載したもので、付録として文化振興計画、四十三年度の市町村の文化予算、地方芸術文化行政の状況、芸術文化に関する北海道の政策ビジョンについて、といった資料も載せられており、四十二、三年度の文化状況がかなり詳細に把握できる。
 三十四年十二月からは毎年文化集会を開催し、美術館や文化会館、文学館等の施設の設置、北海道芸術祭の拡充、芸術大学の設立といった問題について話し合い、必要に応じて文化庁や道への陳情も行った。四十六年六月二日に「北海道における芸術文化振興に関する陳情書」を、会長九島勝太郎の名で道知事、道議会議長、文教委員、道教育長宛に提出したほか、八月四日には市文団協の会長と連名で「文化の施設設立及び助成振興に関する陳情」を札幌市議会議長宛に行っている(札幌芸術文化年鑑)。
 この他、春の芸術祭、秋の文化祭、演劇指導講習会等を主催した。