札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第5巻 通史5上

第九編 大都市への成長

第八章 教育の民主化

第四節 戦後社会教育の展開

二 社会教育施設の展開・拡充

 札幌所在の北海道の博物館は全国的にも独自の位置を占めてきたが、それは大学や民間に負うところが大きく、札幌市行政による独自の施策はむしろ遅れていた。そのような中で、昭和二十四年十二月に市立札幌図書館郷土室が丸井デパート内に常設され(写真8)、翌二十六年五月、円山動物園が開館し、入園者は初年度の約二〇万人から翌年には倍増し、一〇年後には六〇万人を超えた。また、三十三年七月から九月の北海道大博覧会の開催後に札幌市立天文台、三十九年十月には真駒内にエドウィン・ダン記念館が開館した。

写真-8 丸井デパート7階の郷土室

 さらに、市内の関係者を中心にして本格的な総合博物館を建設しようとする動きもあり、それを底流として四十六年四月、厚別町に北海道開拓記念館が開館した。これは博物館類似施設であるが、規模、内容ともに充実した歴史博物館といえる。これを前後して、道内で歴史資料館設立の動きが活発になり、札幌市内でも四十四年十二月には手稲町との合併を契機とする札幌市手稲記念館が開設され、以後、民間(地域住民、企業など)による歴史資料館、記念館などの博物館類似施設が増大した。また、四十二年九月に開設した道立三岸好太郎美術館は市内所在の北海道で最初の美術館として重きをなし、これを契機にして四十年代後半期以降、北海道立近代美術館設置の準備活動が本格化した。