札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第5巻 通史5上

第九編 大都市への成長

第六章 戦後の市民生活と社会運動の展開

第三節 戦後労働組合の結成と運動の台頭

二 労働争議の発生と運動の展開

 メーデー集会を機に、労組連盟、総同盟、逓信・道庁・国鉄・道新等の組合や、社・共両党などメーデー提唱一〇団体は五月三日、「食糧の人民管理」を目指すとして「札幌市民食糧管理協議会」を結成し(道新 昭21・5・5)、二十二日、市設置の「札幌市食糧対策委員会」と合流して札幌市会及び公区、中小商工業・労働団体代表などからなる「札幌市民食糧委員会」を発足させた(道新 昭21・5・24)。六月一日、大通五丁目広場で「食糧メーデー」が開催され、道内各地の労組代表や小学生、大学生、主婦らを含め約二〇〇〇人が参加した(道新 昭21・6・2)。主食欠配続きの五月十日、「飢えた本道のトップを切って(中略)札幌市民に晴の加州米」が配給されたが、それもわずか五日分に過ぎず(道新 昭21・5・11)、札幌市民食糧委員会の主な活動として、食糧対策委員会が以前から行っていた十勝北見方面などへの「余剰種薯獲得」活動や供出懇請に、隠匿物資の摘発活動が加わった(道新 昭21・5・24)。だがこの隠匿物資摘発は、官公署や官業、民間企業が独自に確保していた食糧をめぐって様々な混乱を招き(渡辺惣蔵 わが道わがたたかい)、六月以降は札幌警察署による摘発活動が活発化した。