札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第5巻 通史5上

第九編 大都市への成長

第五章 高度成長期の産業発展

第六節 札幌の鉱業

三 その他の鉱山

 手稲、豊羽の両鉱山のほかに、現在の札幌市域には次のような中小鉱山があった。以下、鉱山名の後は鉱種、所在地、鉱業権者を示している。まず昭和二十七年四月時点において存在した稼行鉱山は次のようである(北海道の金属鉱業)。
 ①豊宏(金・銀・銅・鉛・亜鉛、豊平町、中外鉱業)、②豊幸(銅・鉛・亜鉛・硫化鉄、豊平町、江口達夫)、③鹿内(金・銀・銅・鉛・亜鉛・硫化鉄マンガン、豊平町・京極村、松浦虎五郎)、④軽川(鉄、手稲村、針田喜市)、⑤無意根(鉄、豊平町、砂川善太郎)、⑥臼(薄?)別(金・銀・銅・鉛・亜鉛、豊平町、有限会社本龍鉱山)、⑦真駒内(鉄、豊平町常盤、三谷栄次郎)、⑧本龍(鉄、豊平町定山渓、有限会社本龍鉱山)。
 また三十四年七月現在の稼行鉱山は、大豊(金・銀、豊平町、日鉱)、新大豊(銅、豊平町、日鉱)、本龍(鉄、豊平町、製鉄原料輸送株式会社)の三つであるが、いずれも探鉱中である(北海道の鉱業)。
 なお、戦後におけるこれら中小鉱山の従業員数について、通産省の鉱山名簿により現在判明している分を示せば次のとおりである。
 二十七年七月末現在では、豊宏一五人、第二本龍(金・銀、豊平町、有限会社本龍鉱山)六人、真駒内一一人、本龍二五人。二十九年十二月末現在では、豊富(鉛・亜鉛・硫化鉄、豊平町定山渓、三井金属鉱業株式会社)二人、無意根(三泉鉱業株式会社)二五人、真駒内二人、本龍(日鉄鉱業株式会社)五一人。三十年十二月末現在では、小別沢(金・銀、札幌市桑園、平沢猛)六人、本龍五六人。三十四年十二月末現在では、新大豊(銅・鉛・亜鉛)六人。三十七年十二月末現在では、定山渓(金・銀、定山渓、日鉄鉱業株式会社)一七人。三十九年十二月末現在では、新大豊八人であった。