札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第5巻 通史5上

第九編 大都市への成長

第四章 戦後改革と経済

第六節 札幌財界の成立

一 戦前の札幌商工会議所と北海道商工経済会の解体

 昭和三年(一九二八)一月一日、札幌商業会議所は商工会議所法(法律第四九号)の施行によって、札幌商工会議所(以下、札商と略)へ改称された。四年二月に行われた第一回議員選挙では、戦後の婦人参政権の行使に先駆けて、女性の選挙権が認められた(北タイ 昭4・2・21)。

写真-7 商工会議所議員選挙投票風景
(北タイ 昭4.2.21)

 九年十二月札商の事務局は、札幌グランドホテルの新築とともにその一角に設けられ、札商の前身である商業倶楽部(明24設立)より引継いだ建物(北1西2)から移転している。
 札商の戦前の主な活動としては、第一回札幌市連合大売出し(昭4・6)・国産振興北海道拓殖博覧会の開催(道庁・市との共催 昭6・7)・商工相談所の開設(昭12・4)等があり、五年七月七日には札幌商工婦人会を設立し、北海道物産館で恵まれない人々のためのバザーを行った。
 ところが太平洋戦争の開始とその長期化にともない、商工会議所は戦時統制経済の強化という国家的要請に応えるために、商工業の改善発達をはかるという、本来の目的を転換せざるを得なくなる。十八年三月十二日、商工会議所法は廃止され、新たに商工経済会法が公布された。同六月一日の同法施行により、市単位に組織されていた商工会議所は、都道府県単位の商工経済会に再編された。北海道では、札幌を含む八市の会議所と八八町村の商工会が廃止され、同年八月二十五日、北海道商工経済会(以下、道商工経済会と略)が創立された。創立総会は札商講堂で開かれ、会頭には小樽市選出の衆議院議員山本厚三が就任した。