札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第5巻 通史5上

第九編 大都市への成長

第一章 戦後札幌の市政と行政

第三節 高度経済成長と札幌市政

三 都市建設の進展と原田市政の位置

 昭和四十一年四月、札幌市は第一一回オリンピック冬季大会の招致に成功した。四十年末に手稲町合併問題がもちあがり、翌年十一月十六日に合併案が市議会で可決された(合併は四十二年三月)。これによって先の「札幌市建設六年計画」は改訂を余儀なくされ、四十二年度を初年とし、オリンピックが開催される四十六年度を最終年度とする「札幌市建設五カ年計画」が四十一年十二月の市議会に提案、可決された。計画された事業は、①道路等輸送施設の整備、②用地造成及び住宅建設、③水道及び下水道等の整備、④電力・ガス供給施設整備、⑤環境衛生、医療及び社会福祉施設整備、⑥公園・オリンピック・その他スポーツ及び観光施設整備、⑦文教施設整備、⑧産業振興事業、⑨市庁舎等、⑩その他事業、であった。総事業費は約六〇二一億円で、内訳は国費七六七億円、道費二一五億円、市費一八〇〇億円、公社公団民間三二三七億円であった。「主要事業一〇年計画」の二〇倍、「札幌市建設六年計画」の倍の財政規模であった(十二期小史)。昭和四十年代中期に札幌市は、オリンピック開催を一つの目標に、道路整備、高速電車の建設、豊平峡ダムの建設、地域集中暖房の導入、義務教育学校・高校整備、新庁舎建設、厚生年金会館建設などを次々に実現していった。