札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第5巻 通史5上

第九編 大都市への成長

第一章 戦後札幌の市政と行政

第二節 札幌市の拡大と市政

一 高田市政の継続と都市建設

 昭和二十五年(一九五〇)七月八日のマッカーサー元帥から吉田茂首相宛の「日本警察力増強に関する書簡」により、朝鮮戦争開戦によって占領軍が派遣された空白を埋めるために警察予備隊の創設と海上保安庁の増員が指示された。
 八月十日にポツダム政令のひとつとして警察予備隊令が公布された直後から、全国で定員七万五〇〇〇人の募集がはじまった。札幌では、占領米軍の出動した真駒内のキャンプ・クロフォードに、八月二十三日の第一回を手始めに、十月七日まで七回にわたって入隊があり、部隊編成がなされた。
 二十七年十月に保安庁が設置され、警察予備隊の後身として保安隊がおかれた。「北海道方面の国際情勢が緊迫化したために同方面の治安維持の目的をもって管区隊とは別個に」(保安庁要覧 昭29)北部方面隊が設けられ、札幌に総監部(総監は岸本重一)がおかれた。また、月寒に地方通信所が、苗穂に衛生器材の保管・補給などにあたる衛生補給廠が配置されていた。
 二十九年七月一日、保安庁が防衛庁・自衛隊となった段階での札幌市内の基地として、札幌駐屯地に方面総監部と普通科部隊・通信部隊、札幌地区病院、真駒内駐屯地に特科普通科部隊が配置されていた。