札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第4巻 通史4

第八編 転換期の札幌

第三章 都市計画と社会資本整備

第二節 社会資本の整備

二 交通路の整備

(一)道路改良政策の開始

 翌十四年、狸小路の舗装工事が行われた。大正十三年狸小路商店街選出の市会議員が、地方費道平岸街道の改修工事が中止となり、剰余金の出ることを聞きつけた。そこで商店街の二、三、四丁目の代表たちと相談し、その予算の剰余金の交付を受けて狸小路の舗装を行おうとした(狸小路発展史)。そしてこれは、狸小路商店街の店々の改装や鈴蘭灯の設置などとともに、商店街整備の一環であった。結局狸小路の舗装は、アスファルト舗装(北タイ 大14・5・19。なお札幌市史 政治行政篇では、アスファルトマカダム舗装とあり、北海道舗装史では、シートアスファルト舗装とある)であり、地方費八五〇〇円、札幌市の補助金一万七〇〇〇円、狸小路からの寄付金一万三〇〇〇余円を得て十四年施工された(狸小路発展史、北海道舗装史 上)。
 この狸小路の舗装工事について、札幌市の技師今野譲三郎は新聞紙上に舗装工事について一文を掲載したが、それには「札幌市も本工事完成に伴なひ小なりと雖も鋪装道路を有する事になりたるは本工事に対する熱誠の発露にして市の対面論より見ても我意を得たりと云ふべきである」(北タイ 大14・5・17)と評価している。