札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第4巻 通史4

第八編 転換期の札幌

第一〇章 国家神道と宗教の展開

第二節 仏教と寺院

二 寺院・説教所・宗教結社

 政府による宗教統制をねらった宗教団体法が昭和十五年四月一日から施行となり、あらゆる宗教結社は宗教結社規則、教典、布教者、布教方法、資産と施設などに届出と認可が必要とされるようになっていた。宗教結社は説教所までにいたらない小規模な宗教団体であったが、十五年から十七年までの間に札幌市及び円山町に届け出された仏道宗教結社は、表5のように五三カ社に及んでいる。
表-5 仏道宗教結社届 (昭和15~17年)
結社名所在地代表者信徒数
曹洞宗布教所
法華宗白正講結社
高野山大師教札幌支部
新善光寺山鼻墓地法務所
新善光寺豊平墓地法務所
古義真言宗修験者延命地蔵宗教結社
天台宗修験道神変不動講
国柱会札幌
日蓮宗正法結社光明法務所
宗教結社真言宗国分寺善通院布教所
真言宗醍醐派修験道憲照堂宗教結社
報徳講布教所
日蓮宗白龍講社
真言宗醍醐派修験道山鼻不動講宗教結社
宗教結社曹洞宗薬師寺創立事務所
宗教結社木辺派真照寺創立事務所
真言宗明王堂
札幌大悲講所
長経院
真言宗醍醐派修験道太子講宗教結社
真言宗醍醐派修験道創成結社
真言宗醍醐派修験道運光院宗教結社
古義真言宗国分寺弘法大師布教所
古義真言宗国分寺愛国教会真光院布教所
天台宗寺門派信念講
日蓮宗清正結社日登寺法務所
真宗興正派札幌教場
真言宗醍醐派高尾山講社
古義真言宗国分寺愛国教会弘法大師布教所
日蓮宗妙法結社
妙宗御題目修行所
弘法大師信仰結社
真言宗高野山苗穂大師講
豊白真宗法話場
札幌観音堂
高野山大師教会六条結社
曹洞宗龍興結社
経王寺円山布教所
日蓮宗一乗結社
日蓮宗顕信結社
本妙法華宗円山結社事務所
浄土真宗本願寺派円山説教所
本門法華宗本門仏立講円山教会
古義真言宗国分寺弘法大師幌西布教所
法華宗札幌布教所
北塔院帰命会
曹洞宗布教所
日蓮宗布教所信徒決集所
日蓮宗顕信結社
南7西2
北9西3
豊平3-2
南29西10
豊平4
南6西13
北8東1
北14西4
北2東5
北2東11
豊平3-7
南10西6
南2西7
南10西6
南10西6
南17西13
北7西8
南7西12
南10西7
南5西9
北1東8
北2東10
北18西5
北10東1
北6西10
南6東2
北13西1
南5西7
豊平5-6
南5西13
豊平4-7
南18西12
北1東12
豊平1-2
南3西9
南6西13
円山157
円山182
円山南3-2
円山南6-1
円山3-2
円山131
円山4
南6西13
北1西23
南8西7
白石6-2
南8西13
円山南町
佐藤義賢
佐藤トメ
今井照雄
安富賢亮
安富賢亮
細井ヒサ
村上正亨
難波健一
平山智運
蔵本とみゑ
岩崎憲照
大吉房照允
河曲ウタ
久慈道ミツ
藤塚大仙
坪井慧照
西崎恵承
土屋チヨノ
沼上光叡
丹羽真道
太丸よし
黒岩フチノ
佐藤栄五郎
山口志乃
辻口光覚
安井文法
梅園良成
酒井栄吉
寺尾石蔵
小出泰了
斎藤武造
村上トヨ
前田浄蓮
郡司市三郎
西沢禅達
本間妙田
上田守蔵
傳 光徳
今井左吉
坂本玄善
丹波智勝
山口教圓
三浦現精
細井ヒサ
三浦現精
丹保照峰
桂田全明
大島禮光
坂本玄善
157人
30戸
100人
110戸
100戸
100人
200人
10人
23戸
100人
20人
48人
20人
20人
120人
200人
90人
80戸
60人
10人
25人
50人
85人
30人
25人
50人
180人
157人
40人
36戸
50人
15人
120人
300人
400人
118人
600人
60人

30人
276人
120戸
53戸
100人
53人
70人
138人
110戸
50人
『仏道宗教結社届』『円山町役場宗教結社届綴』『社寺関係書類』(札幌宗教関係資料 道図)より作成。

 信徒数は最高で曹洞宗龍興結社の六〇〇人であるが、一〇〇人(戸)以下のものが半数以上を占めていた。ただし、宗教結社といっても多くが各宗派、寺院の出張所的な施設となっているが、一部に個人的に開設した祈禱所や本門仏立講、国柱会などの新宗教の結社も含まれており、教団仏教とは対比的な民衆宗教の姿をうかがうことができる。
 表5の中で豊白真宗法話場は、もと豊平一条二丁目の大谷派札幌別院附属豊白説教所の門信徒の組織であるが、札幌別院と「折合ツカズ」、昭和十一年五月十日に法話会を組織したものであった(社寺関係書類 昭15)。十六年三月に大谷派から今度は三門徒派への所属を変更し、十七年二月に真宗三門徒派教会を設立している(同前 昭16、17)。