札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第3巻 通史3

第七編 近代都市札幌の形成

第一〇章 宗教活動の社会的展開

第一節 神社と国家神道

二 神道儀礼

 軍隊と神道との関わりでは、月寒の歩兵第二五聯隊にて毎年行われる軍旗祭が重要な行事である。明治三十四年九月十五、十六日に、月寒開村三〇年記念祭と合併して、盛大に第一回の軍旗祭が執り行われた(北タイ 明34・9・12~17)。この軍旗祭が、月寒神社の例祭と重なって地域をあげての祝祭となってゆく(北タイ 明43・9・23)。また第二代北海道長官で、第七師団長であった永山武四郎の葬儀が、三十七年六月二日第七師団および道庁をあげて「森厳なる神式」で執り行われた(北タイ 明37・6・3)。
 続いて、人を神として祀る祭典をいくつかとり上げたい。旧薩摩藩の関係では、三十九年九月の故西郷南洲翁三〇年祭典や、大正六年十一月二十五日の薩摩出身者の藩祖祭遙拝式がある(北タイ 明39・9・28)。毎年定期的に行われたのが仙台藩祖公祭典である。たとえば四十一年五月二十四日には、中島遊園地料理店「西の宮」支店での、「同店扇の間に祭壇を設け貞山公の肖像、真筆其他を列ね且神饌を供へ神職祝詞を奏し石母田会主以下玉串を捧げ拝礼」といった祭典が終わると、記念撮影、酒宴となり、余興に浪花節、長唄もあった(北タイ 明41・5・26)。四十四年以降大正期は、仙台俱楽部が貞山公祭典を主宰するが、祭典が同郷人的結合の場であったことをより明確に示している。その他、大正元年十月九日には故近藤重蔵翁祭典が執り行われた。