札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第3巻 通史3

第七編 近代都市札幌の形成

第五章 交通・通信の近代化

第二節 通信事業の整備と発達

三 電報・電話の発達

 電報電話利用の増加については、表3のようになっている。この表は、札幌区での電報の発信と着信の数と、電話加入者及び電話交換通話数の推移である。札幌区の統計書であるため、隣接する町村の数値を含んでいないものと思われる。
表-3 電報発着数及び電話加入者交換通話数
年度電報電話
発信着信加入者交換通話数
明治39年度
明治40年度
明治41年度
明治42年度
明治43年度
明治44年度
明治45・大正元年度
大正 2年度
大正 3年度
大正 4年度
大正 5年度
大正 6年度
大正 7年度
大正 8年度
大正 9年度
大正10年度
大正11年度
185,093
240,777
223,275
181,681
186,096
205,902
213,259
210,723
241,466
198,137
226,677
302,585
315,642
360,037
342,435
322,481
561,959
177,917
321,753
201,875
193,508
196,973
226,831
223,217
219,769
230,475
231,743
287,178
374,415
412,167
475,062
440,133
424,003
483,359


804
854
1,046
1,084
1,178
1,290
1,485
1,485
1,809
1,935
1,935
2,065
2,096
2,425
2,513
2,132,215
2,471,886
2,597,359
2,583,795
3,678,421
4,287,826
5,096,379
5,114,775
6,395,845
7,931,103
10,058,614
12,996,184
14,293,704
16,176,018
14,297,522
15,724,868
16,857,575
札幌区統計書』(明43~45),『札幌区統計一班』(大2~13年度)より

 電報は、全国的に人手不足や回線不足で配達の遅れがひどくなった。札幌でも回線(線路)の増加や自動化をはかったが、「線路及人員の増加之に伴はず却て著るしき過度の労務の為現業員の健康を害し病気欠勤者相次」ぐ状況であった(北タイ 大6・8・6)。
 電話については、明治三十三年十一月に単式交換機の台数増加(道毎日 明33・11・21)、さらに四十三年三月複式交換機への変更(北タイ 明43・3・11など)などで対応した。しかしどちらも人手に頼る交換業務であったため、交換機の変更により一時的に交換業務停滞に対する非難は減少したが、市民からの不満の声は新聞紙上に多く載せられた。その反面、『北海タイムス』は一通話平均二秒半で取り次ぐ交換手の大変さを取材し、同情的な記事をも掲載した(北海道の電信電話史、札幌の電信電話80年のあゆみ、北タイ 大9・10・3、12・20など)。