第六編 道都への出発
第六章 宗教組織の確立と信仰
第二節 寺院の活動と村落部寺院等の設立
二 村落部の寺院・説教所
この時期の村落部における寺院の創立状況は表3のとおり一二カ寺である。これに大谷派別院(山鼻村)・経王寺(豊平村)など基幹的寺院を除く既設の日登寺(琴似村)・本龍寺(札幌村)を加えれば一四カ寺となり、宗派を別とすれば大半の村に寺院が設置された。ここでは住民が設立を要望する事情を、篠路村の龍雲寺、平岸村の長専寺の創立願書によってみてみたい。
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