札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第2巻 通史2

第五編 札幌本府の形成

第三章 殖産興業の扶植

第三節 官営工場の設営

三 物産局管理工場

 開拓使は幌内炭鉱開削開始による需要増に備えて十二年六月、味噌醤油製造場をさらに東創成町(北五東一)に設けた。以前桶樽の材料は秋田地方の杉材を用いていたが、この製造所には本道産の椴材を用いて経費の節減を計った。十三年には杜氏居宅などを増築し、千葉県野田から醸造職人を招いて品質の改良につとめている。十二、三年の製造高並びに経費は表8のようである。
表-8 札幌第二味噌醤油製造所製造高
科 目12年13年
製造高醤油数量348石000462石000
金員3828円0005782円000
数量51石00019石000
金員510円000190円000
味噌数量23470貫20038621貫400
金員4694円0407724円280
合 計金員9032.04013696.280
経 費8298.66811692.707
興業費0.      1293.950
営業費1098.0998198.011
収 入1098.0998198.011
開拓使事業報告』より作成。

 この味噌醤油製造所は十五年二月、農商務省工務局の所管となり、営業資本を一万六五九六円として事業を継続する。十六年一月には北海道事業管理局の所管となり、十七年五月払下げを決定した。水原寅蔵後藤半七らの払下運動もあったが、十八年六月対馬嘉三郎の保証で子息森弥市に払い下げられた。土地、家屋、器械、雑具の代金一万五二九八円二四銭六厘のうち、現品代金一万九八三円五三銭一厘は即納、其余は五カ年賦であった。