札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第2巻 通史2

第五編 札幌本府の形成

第三章 殖産興業の扶植

第三節 官営工場の設営

二 工業局管理工場

 五年五月、器械所を設けると同時に、鍛工一二人を東京から招き鍛工所を建てた。金属を自由に削る鏇床一個を備え付け、六年八月には汽缶の製造、修理に必要なホッスハング(金属に孔をあけあるいは裁断する器械)一個を東京より購入した。しかし場所が狭くなったため、七年一月別に鍛工所を新築、九年六月には鍛工数人を東京に招募した際に増築した。度量衡三器中鉄物を製造することとなりさらに増築したが、九年七月十九日度量衡製造所鍛冶場から失火、三器及び製造用品などが消失した。十年六月新たに鍛工所を建て、煉鉄器械槌(鉄を鍛える機械)、錐操(金属を削り、螺旋を作る器械)、金属縦削(金属を縦に削る器機)、自動刨床(縦横斜の金属を平面に削る器械)などを東京より購入した。十二年三月度量衡の三器が一般に普及し、供給も十分としてその製造を中止した。製造高の多い十年度は、度器(鯨尺・曲尺)一万四九九二個、量器(升)一万一七七〇個、衡器(秤)三五七二個を製造している。