札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第四編 イシカリの改革とサッポロ

第八章 イシカリ御手作場の経営

第四節 御手作場経営の実態

一 農民扶助の状況

 大友の支給計画では、鋤、窓切鍬(二挺)、平鍬(二挺)、山刀、鎌(三枚)、斧、臼杵、手扱、農馬の九品目であったが、手扱と農馬の支給を見ず、逆に荒砥、中砥の各一挺が支給されて九品目となった。品目によってはすでに所持していることによるのか、無支給のものもまま見られるが、原則的には各戸均等支給となっている。中には平鍬支給を辞して代わりに窓切鍬二挺を願い出て支給されている例もある。また大鋤・臼杵はその後継続して支給の予定であったものか、慶応三年七月以降の入植者には支給にいたっていない。三カ年間の支給農具の品目名(単価)・一戸当たり支給数・総支給数をあげると次のとおりであった。
 窓切鍬(慶応二年銭四貫九五〇文、同三年四貫六一〇文、同四年上期四貫六八〇文、同下期七貫八〇〇文)・一挺・計二一挺
 平鍬(慶応二年二貫一六〇文、同三年以降一貫七九六文)・二挺・計三七挺
 山刀(慶応二年一貫一七〇文、同三年以降一貫三六二文)・一挺・計一八挺
 鎌(慶応三年以降四八〇文)・二枚・計三九枚
 斧(慶応二年三貫〇六二文、同三・四年上期二貫六七九文、同四年下期二貫九七九文)・一挺・計一八挺
 臼杵(慶応三年四貫二五〇文)・一組・計八組
 大鋤(慶応四年上期一二貫四七九文)・一挺・計一二挺
 荒砥(慶応二・三・四年上期三〇〇文、同四年下期五二五文)・一挺・計一九挺
 中砥(慶応二年二〇〇文、同三年以降二六五文)・一挺・計一九挺
 以上、農具の支給は九品目で、窓切鍬と鎌が計画より一挺ずつ縮小され、その総額は銭四六二貫二七五文となる。