札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第四編 イシカリの改革とサッポロ

第八章 イシカリ御手作場の経営

第四節 御手作場経営の実態

一 農民扶助の状況

 家財道具に関しては、大友の計画では一四品目(このうち膳と椀、四升鍋と二升鍋、掛布団と敷布団とに分割すると一七品目)があげられていたが、そのうち手桶、米とぎ桶、足洗い盥(たらい)、箕、縄の支給はみられず、逆に計画になかった薄刃が支給されている。また膳と椀と布団は家族数により支給に差があるが、他は原則として一戸当たり均等に支給されている。ただ既所有あるいは戸の要求によるものかその理由は不明であるが、戸によって無支給ないし支給数量に差のある品目もみられる。以下三カ年間にわたり支給された家財道具の品目名(単価)・一戸当たり支給数・総支給数をあげておく。なお支給対象は二〇戸である。
 膳(慶応二年銭六七五文、同三年以降五三一文)・一~四人前・計四六人前
 椀(慶応三年以降四〇〇文)・二~五個・計四〇個
 四升鍋(慶応二年四貫文~四貫四〇〇文、同三年以降四貫七〇〇文)・一枚・計一九枚
 二升鍋(慶応二年二貫文~二貫二〇〇文、同三年二貫三五〇文、同四年二貫一七五文)・一枚・計一九枚
 湯釜(慶応三年以降四貫六六二文)一個・計一七個
 薄刃(慶応三年以降五五〇文)一枚・計一六枚
 摺鉢(慶応二年三五〇文、同三年八一八文)・一枚・計一八枚(破損分も含む)
 笊(慶応三年三五四文)・一枚・計一四枚
 柄杓(慶応二年一〇〇文、同三年一一〇文)・一本・計一八本
 明き樽(慶応二年以降四二五文、ただし同四年上期のみ八五〇文)・二~七個・計五八個
 掛布団(慶応二年一三貫三一六文、同三年以降一三貫六〇〇文)・二~三枚・計四二枚
 敷布団(慶応二年以降一〇貫二〇〇文)・一枚・計九枚
 莚(慶応三年二九八文五分、同四年三六〇文)・七~二〇枚・計三七八枚(川船雨除けと農夫家作普請の使用分をも含む)
 以上、支給家財道具は一三品で、その総額は銭一〇七二貫三四四文であった。