札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第三編 イシカリ場所の成立

第四章 イシカリ十三場所の成立

第二節 場所請負制の成立と十三場所

二 宝暦・明和・安永期

(3) その他の場合

 蝦夷檜山伐木事業を一手に支配していた飛驒屋久兵衛の元使用人南部屋浅間嘉右衛門(安永八年、徒士格勘定下役に任じられてから浅間嘉右衛門と名乗ったという)は、安永八年、藩主松前道広に取り入り、飛驒屋ソウヤ場所を奪うための工作をし、ついに同年松前藩よりイシカリ秋味支配を自分の手中に納めてしまった(熊野屋忠右衛門前々由来書)。しかし、翌九年、飛驒屋が嘉右衛門の不法について幕府に公訴状を提出して公訴したため、天明元年(一七八一)に本獄舎入りとなり、死罪を申しつけられた(武川家文書 安永亥年訴訟書留帳)。イシカリ場所との関わりはきわめて短い。