札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第二編 先史の札幌

第五章 擦文時代

第四節 土器

早期・前期

 佐藤編年のⅡに相当し、器種は、大・中・小の甕形土器と坏(浅鉢)からなり、それに土製支脚(五徳)、須恵器の長頸壼・内面に青海波のついた大型甕・轆轤水挽き成形で糸きりの坏などがしばしば伴う。甕形土器の口縁部は外に開き、文様として刺突文が消失するかわりに横走する沈線文がつき、その上に小・中型例を中心に鋸歯状、交叉などや縦二条の沈線文(ないし刺突文列)が加わるものもある。坏は無文のものと口唇部直下と胴部中央に沈線がみられるものとがある。市内では、N一六二遺跡第一号竪穴住居跡、K四四六遺跡第一、二号竪穴住居跡、K四六〇遺跡第Ⅱ文化層(HL地区第3c層)、第一〇、一三号竪穴住居跡、サクシュコトニ川遺跡第二文化層などから出土した資料が該当する。

図-7 擦文時代の土器【1~6:前期,7~13:中期,14~19:後期】
(1~9・12:K446遺跡,10・11:K460遺跡,13:K36遺跡,14~19:K441遺跡北34条地点)