札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第二編 先史の札幌

第四章 続縄文時代

第三節 遺構

市内の竪穴住居

 長径四・八メートル、短径四・六メートル、深さ二〇センチメートルの規模で、円形プランを呈している。床面中央には、焼土が二カ所みられた(地床炉)。径一〇~一五センチメートルの柱穴が主に壁に沿って四二本めぐっている。南東部壁には、長径一・五メートル、短径一・二メートルの隅丸方形を呈する舌状張り出し部が付属している。床面の焼土の周囲には、小獣・サケ等の焼けた骨が多数検出され、さらに土器・石器も非常に多く発見された。
 後北式土器の竪穴住居跡は、全道的にみても非常に少なく札幌ではまだ発見されていないが、近隣の江別市旧豊平川河畔遺跡では、後北式土器の初期に属する二軒の竪穴住居跡が発掘されている。いずれも径八メートル程の円形プランを呈し、床面中央には焼土(地床炉)がある。さらに壁の一部には全長四~六メートル、幅一・五メートル程の舌状張り出し部が付いている。N二九五遺跡第五号竪穴住居跡の構造に、非常に類似している。
 後北式土器の中期・後期の竪穴住居跡の発見例は全道的に見ても、未発見の状態であり、どういう住居形態であるか不明である。