札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第二編 先史の札幌

第四章 続縄文時代

第二節 遺跡の分布

分布の範囲

 続縄文時代の遺跡は、札幌市内では現在のところ四七カ所ほど確認している。縄文時代に比較して遺跡の分布範囲は急速にひろがり、縄文時代においても遺跡分布の主体を占めた野幌丘陵、月寒・平岸台地発寒川扇状地紅葉山砂丘のみならず、縄文時代には遺跡が立地していなかった豊平川扇状地(札幌面)、さらに山岳地に近い地形のところにまで分布している。
 豊平川は、後背の山岳地から膨大な土砂を運び、現在の札幌市の中心部となった大規模な扇状地を作り出したことは広く知られている。豊平川の一部は、地下水脈となって地中を流れ、南一条から北一条付近で湧き水となって地上に出、湧水池が数カ所できていた。これを水源とした川が旧琴似川である。この流域には多数の遺跡が形成されている。ただし豊平川の氾濫は激しく、扇端部付近は低湿地で人々が自由に生活・往来できるよう固定化したのは比較的新しい時代であり、発見される遺跡も続縄文時代に属するものからである。