札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第一編 札幌の自然史

第五章 石狩海岸平野の形成

第三節 海岸および後背低地の堆積物

 西区や北区西部に分布する泥炭地である。このうち、西区八軒三条東一丁目から北区新川二条六丁目を結ぶ幅〇・六キロメートルの範囲のものや北区新琴似一〇丁目から屯田地区にまたがるやや広い範囲のものは古発寒川に関連する泥炭地である。これらは低位泥炭からなっており、古豊平川と関連する泥炭層と同様に粘土や砂の薄層がはさまる。西区発寒―手稲前田―山口―石狩町樽川地域をおおう泥炭地は、地表の微地形により低湿地化した環境に生成されたものである。図7に示すように、泥炭層の厚さは薄い。この泥炭地は主として中間泥炭からなっている。新川中央橋付近の砂堤列間低地の泥炭層中の木材の14C年代は約三二〇〇年前となっている。したがって、この泥炭地の形成はほぼ三〇〇〇年前ころからはじまったと考えられる。

図-7 西部地域の泥炭層柱状図

 以上みてきたように、同じ泥炭地とはいっても、それを構成する泥炭の種類も異なり、形成時期も異なっていることがわかるであろう。