札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第一編 札幌の自然史

第五章 石狩海岸平野の形成

第三節 海岸および後背低地の堆積物

 古豊平川の氾らん原堆積物をおおっていくつかの小規模な泥炭地が発達している。それらは、①東区北二三条東七丁目から北四〇条東一六丁目までの幅〇・六~一キロメートルの範囲、②北区北二三条西五丁目から東区北四九条東一〇丁目を結ぶ線を中心とした幅〇・八~一キロメートルの範囲、③中央区桑園駅西側付近から武蔵女子短大付近までの幅〇・五キロメートルの範囲、などである。これらの泥炭地はすべて低位泥炭や泥炭質粘土などからなり、厚さも薄い。しばしば砂土や流木などをはさみ、河川の氾らんをこうむった状況がみられる。これらの小泥炭地群の形成時期については、明らかにされていないが、一般に、泥炭の堆積速度は年一ミリメートルとされていることや、他の泥炭地の14C年代などを考慮すると、古くとも二〇〇〇年前ころから生成されたと考えられる。