札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第一編 札幌の自然史

第四章 台地と扇状地

第五節 最終氷期の地史

 最終氷期の後期のできごととして特筆しなければならないのは、およそ、二万一〇〇〇~二万二〇〇〇年前、北海道にはじめて人類が到来してきたということである。
 千歳市祝梅の三角山は、最終氷期後期のはじめの乾燥期に形成された古砂丘の一部である。この砂丘が固定したのち、おそらく、北方から宗谷の陸橋を渡って北海道へ到来してきた人間たちは、ついに石狩低地帯の西側、つまり千歳―札幌地域まで到達した。彼らは、広大な軽石流台地の疎林や山麓あるいは谷間などで獲物をねらい厳しい自然を生き抜いてきたのである。三角山遺跡の彼らが残した生活跡は、恵庭a火山灰層(一万三〇〇〇年ほど前)の下位にある羊蹄1火山灰層(約二万一〇〇〇年前)の中に埋没されたのである。