札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第一編 札幌の自然史

第四章 台地と扇状地

第二節 最終氷期の堆積物

 古くから市民となじみ深い札幌軟石こそ、支笏火山の大噴火によって流出した高温の軽石流が溶結してできた溶結凝灰岩なのである。このような溶結凝灰岩の分布をみると、前記の石山付近をはじめ軽石流が厚く堆積している地域で、真駒内より南の石山地区や精進川沿い、山部川沿い、真栄以南の厚別川流域などである。
 溶結凝灰岩相より上位のがさがさした固結度の弱い軽石流は、焼山山塊―月寒台地・白旗山山塊域・島松山から広島町輪厚を経て野幌丘陵に至る地域などの高まりを避けるように分布している。逆にいうと、これらの高まりを除いた石山地区、滝野丘陵西岡台地清田台地厚別台地などの地域である(第一章第二節参照)。つまり、南区の澄川を含めて、豊平区、白石区の高台住宅地の大部分がこの軽石流堆積物の上に立地しているのである。また、白石区の北郷、川北、川下などの低地帯地下にも分布している。