札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第一編 札幌の自然史

第四章 台地と扇状地

第二節 最終氷期の堆積物

 およそ三万年前、支笏火山の破局的大爆発によって噴出した軽石流の北へ向かった流れは、それまであった谷や低い台地を埋めながら、現在は低地帯となっている市の北部地域まで到達し、広大な軽石流台地を形成したのである。市域に分布する軽石流堆積物はどんなものなのだろう。
 国道二三〇号線(石山通り)沿いに豊平川をさかのぼると、藻南橋の右岸側から石山にかけて、灰白色の岩壁がみられる(写真2)。この垂直にきりたった岩壁をつくる岩石は、「札幌軟石」とよばれ、明治時代から採石され、建築用石材、石垣、木造家屋の土台、墓石などとして利用されてきた。札幌軟石を使った建物は、落ち着いたあたたかみのあるもので、長く人びとに親しまれたが、時代の流れとともに取り壊されたり、移設されたりして、現在市内で見ることのできるものは少なくなった。代表的なものは大通西一三丁目にある札幌市資料館(旧札幌高等裁判所、写真2)、すでに消え去ったものでは、旧札幌郵便局、旧札幌電話交換局(愛知県犬山市の「明治村」に移設復元)などである。また、石垣としては時計台のものがまだ健在である。

この図版・写真等は、著作権の保護期間中であるか、
著作権の確認が済んでいないため掲載しておりません。
 
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写真-2 札幌市資料館及び常盤の石山軟石採石場(南区常盤)