札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第一編 札幌の自然史

第四章 台地と扇状地

第二節 最終氷期の堆積物

 表1はこれまでにまとめられた支笏火山の噴出物の層序を示す。この表からもわかるように、支笏火山の噴出物は一〇層の降下軽石(下位からSpfa10~Spfa1)と軽石流(*1)(または火砕流)堆積物(Spfl)からなっている。これらの噴出物は、およそ三万六〇〇〇年前から三万年前くらいの期間を通して噴出したと考えられている。これらの噴出物の特性は、火山活動の経緯を探るためにも重要な役割を果たしているのである。
表-1 支笏火山噴出物の種類と編年
 層序記号14C年代備考
支笏火山噴出物支笏火砕流堆積物Spfl 31,900±1,700年B.P.
32,200±2,000年B.P.



35,750±1,350年B.P.*








支笏降下火砕堆積物支笏降下火砕堆積物 1Spfa 1
    〃     2Spfa 2
    〃     3Spfa 3十勝南部のオレンジ降下軽石堆積物1(Op-1)
    〃     4Spfa 4
    〃     5Spfa 5
    〃     6Spfa 6十勝南部のオレンジ降下軽石堆積物2(Op-2)
    〃     7Spfa 7支笏降下スコリア堆積物(Ssfa)
    〃     8Spfa 8
    〃     9Spfa 9
    〃      10Spfa10
*十勝南部のOp-1の年代値

 *1 軽石流(かるいしりゅう) 狭義の火砕流の一種で、軽石塊が多く含まれるもの。石英安山岩質~流紋岩質のものが多く、中ないし大規模な火砕流である。