札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第一編 札幌の自然史

第四章 台地と扇状地

第二節 最終氷期の堆積物

 月寒台地の地表を構成する粘土層で、羊ケ丘、福住、東月寒、南郷の一部に分布している。灰白色の凝灰質粘土を主とし、場所により、その中に埋れ木なども含まれるが、泥炭層は見つかっていない。支笏軽石流との層位関係を直接に観察できる地点はほとんどないが、北海道農業試験場内の東縁で、支笏軽石流の下位にこの粘土層がみられる。また、この粘土層の下位には、南部の焼山方面では、輪厚砂礫層と呼ばれる砂礫層(地層の性格・堆積時期など未解決)が存在し、北部の東月寒地区には、おそらく、もみじ台層に対比できると考えられる砂礫層がみられる。このような上・下層との層位関係から、月寒粘土層は、ほぼ小野幌層と対比される地層である。しかし、この粘土層に関する研究は進んでいないのである。