札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第一編 札幌の自然史

第二章 山地の生いたち

第二節 グリーンタフ変動とその産物

 南区石山は、かつて、「石切山」とよばれていた。豊平川右岸の石切場では、後述する支笏溶結凝灰岩の採石が行われ、「札幌軟石」として市内の著名な建築物に使われていた。左岸の硬石山から産出される石材は「札幌硬石」とよばれ、玄関の石段や墓石などに使われていた。現在でも札幌圏のコンクリート骨材として利用され、昔とは比べものにならないほど大規模な採石事業がなされている(写真2)。いずれにせよ、この「札幌硬石」の岩体は砥山層群堆積末期に地下から貫入してきた石英安山岩の脈岩なのである。

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写真-2 硬石山の採石場

 石英安山岩や輝石安山岩の岩脈は、景観的にも面白いものを造っている。豊平川沿いの奇観の一つとされる八剣山(写真3)は、砥山層群の堆積末期に板割沢層に貫入した輝石安山岩で本体がつくられているが、山頂部はこの輝石安山岩のすぐ後に貫入した石英安山岩で構成されているのである。
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写真-3 観音岩山(八剣山)