札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第一編 札幌の自然史

第一章 地形の特性

第四節 北部の平野

 紅葉山の内側に広がる低湿地帯である。この低地帯は白石区・東区・北区および西区の一部が含まれる。この低地は石狩川・旧豊平川厚別川・伏篭川(古豊平川)・発寒川など各河川が運搬してきた土砂によって埋められた沖積低地と沼や河川の自然堤防間に生成された泥炭地からなっている。また、この低地部には、かつて河川が自由奔放に流れ、幾たびも流路を変えたことを示す河跡湖や名残り川がみられることも特徴のひとつである。
 名残り川の代表的なものが伏篭川である。大昔は豊平川の下流であったが、幾たびかの洪水で豊平川の本流は江別市対雁の方向に流路を変えてしまった。豊平川と分離された伏篭川は札幌扇状地の湧水を集めて流れるようになったのである。また、河跡湖は、東区の丘珠と中沼地区の境界にあるモエレ沼(モイレ・ペツ=流れのおそい川)や北区篠路町にあるペケレット沼(ペケレ・ト=明るい沼)などである。