札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ

新札幌市史 第1巻 通史1

第一編 札幌の自然史

第一章 地形の特性

第一節 北西―南西部の山地

 北海道の地図をみると、日本海側の石狩湾から太平洋岸の苫小牧に至る、ほぼ南北に広がる平野が目につく。この平野部は、地質学的には石狩低地帯(あるいは札幌―苫小牧低地帯)とよばれ、西部北海道(新第三紀以降の火山活動地域)と中央部北海道(中生代・新生代の堆積岩や深成岩、変成岩を主とした構造運動の激しい地域)とを分ける境界となっている。札幌市はこの石狩低地帯の西側、つまり、地質学的には西部北海道の東北縁部に位置しているのである。

図-1 札幌市域の地形区分図

 札幌市の面積は一一一八平方キロメートルに達し、わが国の市のなかでは三番目の広さである。したがって、その地形も変化に富んだものである。それらを大まかにみると、①北西部から南西部を構成する山地地域、②東部に広がる丘陵地や台地地域、③豊平川や発寒川がつくった扇状地や河岸段丘地域、そして、④北部に広がる沖積平野(石狩海岸平野)地域などである。これらの地形区は、それぞれ、異なった自然景観を示しているだけでなく、それらを構成する岩石や地層とともに札幌の大地の生いたちを語ってくれるものなのである。
 
札幌市地質図
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【付図1】札幌市地質図