立命館大学図書館 加藤周一デジタルアーカイブ

「加藤周一文庫」について
 立命館大学図書館は、2011年2月、加藤周一の御遺族より、自宅に所蔵されていた厖大な蔵書と遺稿・ノート類の寄贈を受けた。これは加藤が、本学国際関係学部の客員教授や国際平和ミュージアム初代館長を務めるなど、本学とゆかりが深かったことから、御遺族の意向により実現したものである。本学では、これを2016年4月に新たに開設される「平井嘉一郎記念図書館」に収め、「加藤周一文庫」として広く公開する。

   

   立命館大学図書館ホームページ:http://www.ritsumei.ac.jp/library/

加藤周一
「手稿ノート」について
 本文庫には蔵書のほかに、「手稿ノート」、来信書簡、写真、手帳、新聞切り抜きや地図など資料類が収められる。 ▼
「手稿ノート」は、少数の冊子型ノートと多数のルーズリーフ型ノートに分かれるが、その総頁数は10,000頁を超える。ルーズリーフ型ノートの大半は、加藤自身によって主題別にファイリングされ、そのファイル数は1,000を超す。これらの「手稿ノート」は主として執筆の準備のために取られたものであり、加藤の著作や思想を精しく分析するための重要な資料となるものである。これらの「手稿ノート」は、現在、立命館大学図書館および同大学加藤周一現代思想研究センターを中心に整理が進められており、整理作業が完了し次第、デジタルアーカイブ化し、公開する予定である(ただし一部非公開のものを含む)。

   「青春ノート」について ▼

ノート 「手稿ノート」には、加藤が1937年から1942年5月にかけて、すなわち17歳から22歳にかけて書き綴った8冊の冊子型ノートがある。われわれはこれを「青春ノート」と名づけて、最初に公開できるよう準備を進めてきた。この「青春ノート」から、青年時代の加藤の生き方と、その後の加藤の思想と行動の原点を知ることができる、と考えたからである。
 「青春ノート」には、短編小説、詩歌、評論、随想、日記、警句などが綴られる。加藤が思索したことが記されるが、そのいくつかはのちの加藤の著作に発展継承されていく。
 たとえば「一九四一年十二月八日」という表題の日記がある。そこには太平洋戦争が始まった日の大学内の様子や、教授陣の態度や、加藤が考え感じたことが述べられており、これは加藤を知る上で重要であるばかりではなく、歴史的な資料としても貴重である。

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   「JOURNAL INTIME」について ▼

 《Journal Intime 1948-1949》および《Journal Intime 1950-1951》は、1948年から1949年、そして1950年から1951年にかけての公私にわたる出来事が綴られた日記である。加藤周一が、戦後初期、作家として旺盛な執筆活動を展開しはじめる時期からフランスに留学する直前までの時期に当たる。加藤の人生の重要な転機となった時期であり、そのきっかけとなった母ヲリ子の逝去に至る日々が描かれ、ヲリ子の「遺言」も付される。また、三島由紀夫、竹内好、中野重治ら、当時加藤と交流があった文学者たちにも言及される。このころ加藤が多忙をきわめたため、途中から妻綾子も日記を綴った。しかし、綾子の書いた部分は綾子の御遺族の御意向により割愛されている。

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JOURNAL INTIME 1948 1949    JOURNAL INTIME 1950 1951
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