本州の最北にあって豊かな文化をはぐくんできた弘前市。その歴史をまとめた『新編弘前市史』の通史編をフルテキスト化するとともに、近世部分までの資料編とあわせて電子書籍化しました。これにより、年表を含め市史の本文を対象に横断検索・閲覧ができるようになりました。
また、市立図書館所蔵の「弘前藩庁日記」および「分間御城之図」「御郡中絵図」「弘前大絵図」など主要な絵図、藩政期の弘前城の補修にかかわる資料37点などの高精細デジタル画像化を実現し、目録や検索結果一覧から原本および引用史料の高精細画像へとたどって閲覧することができるようになりました(なお、すべてにではありませんが、各史資料に、弘前大学の先生方に執筆いただいた詳細な解題が附されています)。
津軽の地は、その風土と作品が分かちがたく結びついている多くの文学者を世に送り出しています。弘前市立郷土文学館で常設展示している、郷土が誇る近現代の「津軽文士」10人(陸羯南・佐藤紅緑・葛西善蔵・福士幸次郎・一戸謙三・石坂洋次郎・高木恭造・平田小六・太宰治・今官一)の著書、原稿、遺品などについて、太宰を除く9人の資料目録と、貴重な直筆資料の一部のデジタル画像を公開しました。